Navel Orange

Actions louder than the words

Browsing Navel Orange blog archives for September, 2013.

Because we love you, Mr. Moonlight

昨日は旧暦の8月15日にあたり、いわゆる「中秋の名月」であった。旧暦では1月から春が始まり、四季が3ヶ月づつ区切られる。なので7・8・9月が秋となり、その秋の真ん中が8月15日。つまりこれが中秋というわけである。

中秋が満月になるのは偶然でもなんでもない。月の満ち欠けに基づいて定められた暦のことを太陰暦といい、日本における旧暦(明治5年まで主に使われていた暦法)も太陰暦に近いものだからだ。旧暦は基本的に新月(朔)を含む日を月初に、そこから次の新月までの30日間を1ヶ月と定めている。新月とは地球から見て月と太陽が同じ方向になること(あるいはその時刻)で、月の姿はほとんど見えない。そこから徐々に太陽の光の影響で月が満ちていき、月齢15で満月となり、そこから欠けていって月齢30でまた新月となる。十五夜とはつまり、月齢15の満月の夜のことを指す。

月齢は30をひとつの区切りとしているが、月の公転周期はぴったり30日ではなく27.32日という中途半端な数字だったりする。そして自転周期もこれと同じなので、月はいつも同じ面だけを地球に見せている(正確には自転軸が若干ずれているので月の59%が地球から観測可能)。ちなみに、月が地球の周りを27.32日かけて一周している間に地球も太陽の周りを1年(約365.2422日)かけて移動しているので、地球から見た月の周期は約29.5日となる(説明すると長くなるからここはそういうものだと思ってご理解いただきたい)。もしも月に家を建てて暮らしたとしたら、昼と夜が約14.75日ずつ訪れることになり、人間の睡眠のリズムとはまったくシンクロしないが、それはむしろ大した問題ではなく、その極端に長い日照時間によって月の昼の気温は100℃以上となり、夜は逆にマイナス100℃よりも低くなる。

あ、いや、こういうマニアックな事柄を書きたかったわけじゃないんだな。

えっと、無理やり軌道修正すると、日本(というか北半球の特定の地域)における十五夜は、日没とほぼ同時に月が出始める。また、月の出は毎日約50分ずつ遅れていくので、翌日以降は日が沈んで少し経ってから月が出る。十六夜月と書いて「いざよいづき」と読むが、これは月がいざよう(=ためらう)という意味である。日が暮れてもしばらく月が出ないのを「あれ、ためらってるのかな?」と表現したわけだ。同様に旧暦17日以降の月は「立待月」「居待月」「寝待月」「更待月」と続く。昔の人はこんな気持ちでお月様を待っていたんですね。

こういう日本語の表現って、なんかいいなぁと思うわけですよ。

I know you’ll miss me blind

昨日のこと。ふとした拍子の落涙と同時に片方のコンタクトレンズをなくす。視力の悪いほう(確か0.08程度)だけが裸眼になったからかろうじて見えるのかと思いきや、いわゆる「不同視」状態は想像以上に暮らしにくいことが判明(というか、今までに何度も経験している)。まっすぐ歩けないし、なんだか目眩がしてくるし。

バス停でバスを待ってたら3分もしない間にやってきたので「ラッキー」とか思ったら、ぜんぜん違う行き先のバスに乗ってしまっていた。まぁ目的地沿線の駅にたまたま停車場があって事なきを得たけどね。

足が不自由なのも難儀だけど、目が見えないのはもっと大変だなぁと、そう強く感じた半日でした、はい。


Reciprocal usage

かれこれ2ヶ月ほど前の話になるのだが、実家である京都府舞鶴市に帰省した際、コンビニ(確かローソン)での支払いでPASMOが使えなかった。レジに貼られたステッカーに見慣れたロゴがあったので出してみたわけだが、よくよく見ると「上記の交通系ICカードはご利用いただけません」と小さな文字の注釈があった。交通系ICカードのロゴがいくつもあったので、てっきり全国相互利用サービスの開始に伴って利用可能になったのかと早合点した次第である。

コウツウケイアイシーカード、などと冗長な言い回しはやや面倒臭いがこのまま続ける。調べてみたところ、交通系ICカードの全国相互利用サービスがスタートしたのは今年の3月23日。が、個人的には7月になるまで東京を離れる用事がなかったため、その恩恵に預かることはなく、むしろ前述の勘違いなどあっていまいち実感できないままでいたりする。あ、そういえば先月、福岡の地下鉄で使ったんだった。ちゃんと恩恵に預かれてます、はい。

交通系ICカードのうち、JRグループが発行するものには名称に統一感が感じられる。JR東日本の「Suica」、JR東海の「TOICA」、JR西日本の「ICOCA」のそれぞれのロゴを見ると分かるが、名称の一部にちゃんと「IC」が含まれている。とはいえJR北海道は「Kitaca」で、「I」と「C」の位置がちょっと離れてしまっているんだけどね。

それよりも気になるのがJR九州の「SUGOCA」。「C」はあるけどどこにも「I」がない。しかしながらロゴをよく見ると、「O」の右側と続く「C」を白抜きにして無理やり「IC」と読ませようとしていたりもする。

SUGOCA

ちなみにこの「SUGOCA」、九州弁(正しくは肥筑方言)の「凄か」にかけてあるのはなんとなく分かるが、別の意味も込められていることをご存知だろうか。というか僕もさっきWikipediaで知った。引用しておこう。

SUGOCAとはSmart Urban GOing CArdの略称であり、「凄い」を意味する肥筑方言「凄か」にかけた名称でもある。CMなどでは「スッ!とゴー!でSUGOCA」といった表現も使われている。

略称の「GOing」はちょっと強引じゃないかな。あ、駄洒落じゃなくて。