Navel Orange

Actions louder than the words

Browsing Navel Orange blog archives for October, 2013.

Riddle me a riddle, what’s this?

クイズとなぞなぞは似て非なるものである。クイズは知識を試すものであり、なぞなぞは知恵を試すもの。この区分には特に出典があるわけでもなんでもなく単なる僕のオリジナルなのだが、まぁ間違ってはいないと思う。

たとえばこんな問題があったとしよう。

人間なら誰でもひとつ持っている「たま」は何でしょう?

答えは「あたま」である。「めだま」でもいいが厳密に言えば「誰でもひとつ」という条件には当てはまらないし、平仮名の「たま」なので濁音も好ましくない。ともあれ、前述の区分から言えば、これはなぞなぞの類だ。人間が頭部を持っているという情報は知識というよりも大前提レベルであり、たとえ物心ついたばかりの子供であっても、知恵さえあれば解答が導き出せる可能性があるからだ。

では、これならどうだろう。

人間なら誰でもひとつ持っている「島」は何でしょう?

答えは「ランゲルハンス島」である。膵臓にある細胞塊の名称。これなどは専門知識(もしくは雑学)を持った者でなければ答えられない問題なので、なぞなぞではなくクイズの類だ。これを即答できるのは、医療関係者かもしくは村上春樹ファンぐらいだろう。

ちなみに僕自身は、クイズもなぞなぞも両方好きである。難しいクイズを出題されたときにたまたまその知識を持ち合わせていた場合の得も言われぬ快感も、よくできたなぞなぞを自力で解けたときの達成感も、大好物である。

Psychedelic Violence Crime of Visual Shock

最近の飲みの席でのこと。女性客のひとりが「私、男の人の無精髭にヨワいんです」と言ったので、冗談で「じゃあ、シェーバーで剃った髭の粉をご飯にかけて食べられる?」と返してみた。ところが、言った当人がその様子を勝手に想像してしまい本当に吐きそうになった。そう、僕は常に勝手に想像してしまうというか、すぐにビジュアルが頭の中に浮かんでしまうという特異体質(?)なのだ。

その一方で、小説を読むのが苦手という体質も持ち合わせている。登場人物とかのビジュアルが浮かぶには浮かぶんだけど、頭の中の世界がストーリーとは関係ない方向に進んだり、もしくはまったく別のことを考え始めたりするので、大抵はページを戻しながら読み進めるという非効率なやり方に自分でうんざりしてしまう。そのせいでというか、かつてライター業を営んでいたにもかかわらず、僕の本棚には小説の類がほとんど存在しない。今もほとんど読まない。

そういえばこんなこともあった。仕事がらみの飲みの席で小説の話題になり、誰かに「そーみんさんはマニアックなのを愛読してそうですね」と言われたのだが、真実は前述のとおりなので、普通に「あ、僕、小説読まないんですよ。というか、読もうと思ってもいつも読みきれないんで」と答えた。しかし場所が悪かった。その席には有名小説家のK先生がいたのだ。周りの空気が変な感じになりかけていたので、僕は咄嗟に機転を利かせ「あ、ちゃんと読める小説もありますよ。星新一とか」と付け加えた。その瞬間、先生が急に腰を上げたので一瞬焦ったのだが、ひと言「面白いね、それ。今度使っていい?」と。おそらく今頃、どこかのキャバクラで僕のネタを肴に盛り上がっていると思う。

そしてまた別の機会。仕事の待ち合わせをしていたカフェに早く着いたので、トマス・ハリスの小説「ハンニバル」の続きを読んでいた。しばらくしてやってきた仕事相手は、僕が小説を読んでいるのを見てひとこと、こう言った。

「あれっ、ビジュアル系のそーみんさんにしては珍しいですね」

しかも結構大きな声で。恥ずかしかったなぁ。


A single seed can eventually produce a great harvest

昨日、2013年10月10日は、何事を始めるにも良い日とされる「一粒万倍日」であった。一粒万倍(いちりゅうまんばい)とは、小さな物事が伸びて大きくなることの例えで、つまり、たった一粒の籾であってもそれを蒔けば最終的には万倍の米になるという意味だ。ちなみにWikipediaにはこのようにも書かれている。

一粒万倍日は何事を始めるにも良い日とされ、特に仕事始め、開店、種まき、お金を出すことに吉であるとされる。但し、借金をしたり人から物を借りたりすることは苦労の種が万倍になるので凶とされる。

物事を始めるのに良い日であることは理解していたが、ネガティブな事柄も万倍になってしまうとは今回調べてみて初めて知った。さしずめ半沢直樹で言うところの「一万倍返し」のようなものか。いや、あんまりスマートな例えじゃないけどさ。

そんな日だと知ってか知らずか、昨日の夜、奥様は「せっかくだから」と言いながら宝くじを買っていた。一粒万倍日以外に何が「せっかく」なのかといえば、じつは昨日は僕たち夫婦の結婚記念日だったわけである。

3000円ぶんのくじをバラで買った彼女に「なんで連番にしなかったの?」と訊いたところ、「1億円で十分でしょ」という返事が。欲があるんだかないんだか。10年目を迎えても、僕の伴侶は相変わらずこんな調子です。