平成25年から源泉所得税の割合が10%から10.21%に変更される、と国税庁のウェブサイトに掲載されている。

「東日本大震災からの復興のための施策を実施するために必要な財源の確保に関する特別措置法」(平成23年法律第117号)が平成23年12月2日に公布され、平成25年1月1日から施行されます。このため、源泉徴収義務者の方は、平成25年1月1日から平成49年12月31日までの間に生ずる所得について源泉所得税を徴収する際、復興特別所得税を併せて徴収し、その合計額を国に納付していただくこととなります。

つまり、だ。10%が10.21%になるってことは、再来年からは5万円の請求を5万5555円(いわゆる「並び」ね)にするというワザが簡単にできなくなるわけか。源泉徴収後の支払金額をキリのいい数字にしたいときに困ったことになる……いや、なんとなくそう思うのだが、曖昧なままではいけないのでちょっと計算してみよう。

10.21%は0.1021なので、これを1から引いた数が、源泉前の金額に乗ずるものになる。

1 – 0.1021 = 0.8979
100000 × 0.8979 = 89790

たとえば請求額が10万円だとしたら、実際には源泉徴収された8万9790円が支払われる、と。逆に、支払い額から請求額を算出したい場合は、割り算をすればいい。

100000 ÷ 0.8979 = 111370.9767234658…

無理数になってしまったので、切り捨てと切り上げの場合を比べてみよう。

111370 × 0.8979 = 99999.123
111371 × 0.8979 = 100000.0209

まぁこの場合は「切り上げ」で請求するんでしょうね。でも別の金額なら? たとえば、10万円ではなく15万円だったらどうなるか。

150000 ÷ 0.8979 = 167056.465085198797193…

またもや無理数になった。同様に切り捨てと切り上げの場合を比べてみる。

167056 × 0.8979 = 149999.5824
167057 × 0.8979 = 150000.4803

ありゃ、やっぱり「切り上げ」請求パターンでいいのか? 20万円で再挑戦。

200000 ÷ 0.8979 = 222741.953446931729591…222741 × 0.8979 = 199999.1439
222742 × 0.8979 = 200000.0418

こちらも「切り上げ」請求でまったく問題なし。

スクリプトを書いて10万円から20万円まで1万円刻みで切り上げパターンを列記してみる。

111371 × 0.8979 = 100000.0209
122509 × 0.8979 = 110000.8311
133646 × 0.8979 = 120000.7434
155920 × 0.8979 = 140000.568
167057 × 0.8979 = 150000.4803
178194 × 0.8979 = 160000.3926
189331 × 0.8979 = 170000.3049
200468 × 0.8979 = 180000.2172
211605 × 0.8979 = 190000.1295
222742 × 0.8979 = 200000.0418

なんだ、結局、請求時切り上げ・支払額切り捨てのルールで問題なさそうですね。