ひとつ前のエントリで引用したYOMIURI ONLINEの記事に、以下の記述があった。

自民党の石破政調会長の過去の発言を取り上げ、「石破先生も『警察と軍隊という暴力装置を合法的に所有するというのが国家の定義』と言っている」と“反撃”も忘れなかった。

仕事が速いというか、Wikipediaの「暴力装置」にも以下の文章が追加されている。

2009年03月30日に開催された民間のシンポジウムにて、当時の自民党・公明党政権における現職の農林水産大臣であった石破茂(防衛大臣・防衛庁長官を複数回に渡って経験した安保・防衛のエキスパートとして知られる)は、「国家の定義というのは、警察と軍隊という暴力装置を合法的に所有するというのが国家の1つの定義」と述べ、「暴力装置」という用語を使用して警察や軍隊などを説明した。なお、このシンポジウムには、民主党の当時の副代表であった岡田克也ら複数のパネリストも参加していたが、この現職の大臣である石破が警察や軍隊を「暴力装置」と表現した点について、特に誰からも問題視されなかった。

この発言内容についてもっと詳しく知りたいので調べてみたところ、石破氏が清谷信一氏と一緒に著した「軍事を知らずして平和を語るな」という本に掲載されていることが分かった。

では、軍隊と自衛隊の違いを紐解きましょう。まず、国家とはなんだろうというところから考える必要があります。国家という存在は、国の独立や社会の秩序を守るために、暴力装置を合法的に独占・所有しています。それが国家のひとつの定義だろうと。暴力装置というのは、すなわち軍隊と警察です。日本では自衛隊と警察、それに海上保安庁も含まれます。

僕の個人的な感想としては、仙石氏の「自衛隊は暴力装置」という発言と、石破氏のそれとは根本的にニュアンスが違うように思う。石破氏の発言は、シンポジウムという学術的な場所で「暴力装置」という専門用語を適切な説明のもとで使用している。予算委員会で内閣官房長官が(半ば決めつけ的なニュアンスで)使用するのとはわけが違う、と思うのですよ僕は。