物は壊れるから尊いのです。人の命も——。そう言ったのは確か、「美味しんぼ」の山岡四郎だったかな。どうも最近、壊れてほしくないものばかり壊れる気がするんだよなぁ。

それは一昨日の夜のことだった。客先で作業していたら、MacBook Air(以下、MBA)の蓋……じゃないや、液晶ディスプレイの部分が突然、だらーんと後方へリクライニングし始めた。そのときは「さてはヒンジ(蝶つがい)が甘くなったか」ぐらいの感じでさほど気にはならなかったのだが、いざ帰る段になってMBAをバッグにしまおうとしたら急に違和感が。よくよく見れば、蓋、いや、液晶ディスプレイが少し浮いてしまっているというか、完全に閉じていないのが分かる。そしてヒンジ部分を確認してみると、2つのヒンジに挟まれたプラスチックのカバー部分がめくれ上がり、小さなヒビが入っているじゃないか。これはヤバいぞと思い、あれこれ試行錯誤しながら当該部分をなんとか押し込み、事なきを得た……はずだった。

で、その日は帰宅するやいなやMBAを開腹。ヒンジ部分を調べてみた。もしかしたら何かが引っかかっているだけであっさり直っちゃうかもー、なんて淡い期待をしていたのだが、本件はことのほか深刻であった。いや、もったいぶらずに結論を先に言おう。ヒンジは完全に破損していたというか、アルミダイキャスト製のパーツがパックリと割れていたのである。

さて、症状が判明したなら、考えるべきは治療法である。当然、パーツ交換ということになるだろう。が、アメリカやイギリスのMac関連の補修パーツを扱っているECサイトをかなり探してみて分かったのは、思いのほか高いということ。Display Hinge Setが2個セット(バラ売りはない)で約150ドル、Clutch Cover and Antenna(プラスチックのカバー部分。アンテナ込み)が約40ドル。この時点でパーツを取り寄せて自分で修理することは諦めた。

次にしたのは、同志を探すこと。「MacBook Air ヒンジ」で検索すると、同じ目に遭ってる人の書き込みがたくさん出てきた。おいおい、これって欠陥なんじゃないのか。

ちなみに検索結果の一番上に表示されたのが、アップルのサポートページである。「MacBook Air のヒンジのトラブルシューティング」と題されたそのものずばりなページを紐解くと、これはどうやらMBAの「仕様」というか「持病」っぽい。なんたって「現象」に書かれている最初の項目が「蓋が完全に閉まらない」だもの。あれ? アップル自身が「蓋」って言っちゃってるのね。まぁそれはいいとして、続く項目が「1個または両方のヒンジのそばのプラスチックが破損、またはひび割れしている」「蓋を開閉するとき2.5cm(1インチ)以上のあそびがある」「蓋が30度開いた位置から落ちて閉じる(閉位置から蓋を約30度開き、放す)」だもの。どれもばっちり当てはまっちゃってるから、思わず「おー」とか声に出して言っちゃったよ。

えっと、ヨタが多くて長くなっちゃったけど、この話、続きます。