目が覚めたら雨だった。東京では久しぶりの雨。酷暑続きにはいいお湿りである。というか、外を見たら結構な豪雨じゃないか。しかも雷まで鳴っちゃってるし。

雷鳴が轟いたそのタイミングで、Twitterのタイムラインに「ピカって光ってからゴロゴロ聞こえるまでを数えて距離を計算するのが好き」というツイートが上がった。懐かしい。僕も子供の頃によくやったなぁ。いや、今でも誰かが横にいたら確実に説明するだろうね。

雷が光るのを確認してから実際に音が聞こえるまでの秒数に340を掛けると、今いる場所から雷までの距離が分かる。単位はメートル。たとえば5秒なら1.7km先といった具合だ。

これはつまり、音速が340m/s(秒速340メートル)であることを利用している。正確に言えば、音速はそれを伝える物質の温度や密度、圧力などで変化する。たとえばヘリウムガスを吸うと声が高くなるアレは、空気よりも分子量が小さいヘリウムが音を速く伝えることを利用している。とはいえ、普通の生活環境であれば、音速に影響を与えるのは気温ぐらい。実際、気体(1気圧の乾燥空気)中の音速は331.5 + 0.61t(tは摂氏温度)という式で表わされる。つまり、ものすごく暑かったり寒かったりしない限り、近似値は340(15℃で340.65)ということになる。

ここでひとつの疑問が生じる。というか、この計算法を何かで知った幼き日の僕は、こう考えた。光にも伝達速度があるんじゃないの、と。つまり、雷がピカっと光ったのを見たその瞬間も、実際に雷が発生したタイミングよりも遅いということになる。
ここは結論を急がず、光の伝達速度、つまり光速も考えてみよう。そういえばこの数値も記憶している。確か、299792458m/s……って、じつは語呂合わせ(憎くなく、2人寄ればいつもハッピー)があるんだけどね。つまり、光は1秒間に約30万kmも伝わる(正確には真空中の速度だけどね)。音速に比べてなんと速いことか。雷までの距離が30kmだったとしても、光のタイムラグはたったの1万ぶんの1秒。対する音のほうのタイムラグは約88秒である。

無視していいレベルだってことは、もうお分かりですよね?