たとえば口喧嘩。片方が不満をぶちまけた直後に「それならこっちも言わせてもらうけどさぁ」みたいな返しをするパターンが多いが、個人的にはこの手の「返す刀」攻撃は美しくないと思う。おそらくこの背景には「あんたにそれを言う権利はない」という思いがあり、さらに自分が置かれている不利な立場から逆転できるインスタントな方法ゆえにチョイスされがちなんだと思う。

でもよくよく考えると、おまえが言うな的な理不尽には一旦目をつぶり、相手がこのことを忘れかけた頃に優しく指摘するほうがオトナだし、何倍も心に刺さると思う。「あのとき反撃できたのにそれをせず、理不尽を受け入れてくれた」と気付いてくれれば大成功。尊敬もしくは畏敬を勝ち取ることができるはずだ。ともあれ、永遠に気付いてくれない、というパターンもあるけどね。

えっと、何が言いたかったんだっけ? たとえば今回の竹島の問題にしても、李明博大統領の強行に対して「返す刀」攻撃の手段はいろいろあろうと思う。が、それをしないのは日本国民の奥ゆかしさ……じゃなくて単なる弱腰なだけか。オトナの対応をとったところでそれが刺さるとも到底思えないしね。