クイズとなぞなぞは似て非なるものである。クイズは知識を試すものであり、なぞなぞは知恵を試すもの。この区分には特に出典があるわけでもなんでもなく単なる僕のオリジナルなのだが、まぁ間違ってはいないと思う。

たとえばこんな問題があったとしよう。

人間なら誰でもひとつ持っている「たま」は何でしょう?

答えは「あたま」である。「めだま」でもいいが厳密に言えば「誰でもひとつ」という条件には当てはまらないし、平仮名の「たま」なので濁音も好ましくない。ともあれ、前述の区分から言えば、これはなぞなぞの類だ。人間が頭部を持っているという情報は知識というよりも大前提レベルであり、たとえ物心ついたばかりの子供であっても、知恵さえあれば解答が導き出せる可能性があるからだ。

では、これならどうだろう。

人間なら誰でもひとつ持っている「島」は何でしょう?

答えは「ランゲルハンス島」である。膵臓にある細胞塊の名称。これなどは専門知識(もしくは雑学)を持った者でなければ答えられない問題なので、なぞなぞではなくクイズの類だ。これを即答できるのは、医療関係者かもしくは村上春樹ファンぐらいだろう。

ちなみに僕自身は、クイズもなぞなぞも両方好きである。難しいクイズを出題されたときにたまたまその知識を持ち合わせていた場合の得も言われぬ快感も、よくできたなぞなぞを自力で解けたときの達成感も、大好物である。