Jan
22
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CDシングル、ではない

昨夜のTBS「CBSドキュメント」で、CDSについて取り上げていた。Credit Default Swapの略で、番組ではこれを今日の金融危機の「諸悪の根源」としていた……というか、後で調べたら金融業界では周知の事実だったんですね。僕自身は名前すら今回初めて知ったわけだが、番組を見てもいまいち存在理由が分からずじまい。MCのピーター・バラカン氏も「企業がつぶれることを前提に儲ける仕組み。なんでこんな商品が存在するのか良識を疑う」と言ってたし。

こういうときは何はさておきWikipediaなのだが、ひととおり読んでみてもまだピンと来ない。そこで、フィナンシャルプランナーのお歴々のblogをいくつか覗いてみた。結果、大まかにではあるがなんとか理解できたので、僕なりに咀嚼して解説してみようと思う。

この世の中には金融派生商品(デリバティブ)というものがある。「金融取引における相場変動などのリスクを避けるために開発された金融商品」と定義づけられ、企業のデフォルト(債務不履行。要するに借金が返せなくなること)のリスクを取引する金融派生商品をクレジットデリバティブという。CDSもそんなクレジットデリバティブの一種だが、ものすごく大雑把に言えばこれは「企業の危険度を賭けの対象にしたハイリスクなギャンブル」である。

どんなに優良な企業であっても、破綻の可能性はゼロではない。ましてや当面の資金調達が必要な会社はその可能性が大きく、それが債権者(貸し手)の不安材料となりうる。債権者は配当を期待して身銭を切るわけだが、元本が回収不能になっては元も子もないからだ。

市場経済は金が回ってナンボなので、どうにかして債権者の不安を取り除く術を考えなくてはならない。そこで保険のような仕組みが生まれた。債務者(借り手)と債権者とは別に第三者である保証人(保証会社)を設け、万一の際にはこの保証人が債務を肩代わりする(=本来の債務者のかわりに元本を返済する)わけだ。保証人は善意の第三者ではなく営利を目的としているため、債務者または債権者との間で保証契約を結び、相手方から保証料を受け取る、と。

保証人が保証料を受け取る相手方は、通常は債務者であるケースが多い。住宅ローンにおける信用保証会社の存在が分かりやすいだろう。住宅ローンの借入を受ける際、金融機関の指定する信用保証会社の保証を得られることが借入要件になっている場合がある(我が家の場合もそう)。この場合、信用保証会社へ支払う保証料は借り手、つまり住宅購入者が支払う。我々庶民にとってはローンの利息に加えて貸し手のリスク回避コストも上乗せされていると思えなくもないが、むしろ信用保証会社を間に入れることで借入時の審査をゆるくしてもらっていると考えたほうが自然である。いずれにしても借り手の立場が弱いことに違いはないわけだが。

保証人が受け取る保証料は、債務よりも安い金額に設定されている。複数の相手と保証契約を結ぶことでリスクを分散させ、その上でトータルで利益を出しているわけだ。また、債務者を精査してはじき出された信用度によって保証料は増減する。このへんはリスク細分化型の損害保険などと同じ仕組み。たとえば自動車保険は、事故を起こす可能性の低い人(30歳以上、車両を主にレジャー目的に使用、ゴールド免許保有など)ほど保険料が安いでしょ?

今説明した仕組みを「債務保証」という。CDSの仕組みもこの債務保証に似ているが、根本的に違う部分がある。それは「CDSの売買には債務者も債権者も関係ない」ということ。それじゃ保証人はというと、CDSの売り手がそれに相当する……というか近い動きをすると言ったほうが正確か。そして、債務者とも債権者とも関係ない「CDSの買い手」も存在する。

なんだか長文になったので、書き手は一旦休憩。続きは、追って。

4 Comments

サブプライムローンもまさにそれだよね。
それより俺は、「TBSのCBSドキュメントでCDSについて」のあたりにグッときた。

最初にサブプライムローンのことを知ったとき、「なんでわざわざ信用度が低い住宅購入者を対象に融資するんだ?」と疑問に思ってたんですけど、クレジットデリバティブの仕組みに触れてそっちも理解できました。

まったくわからないですorz

まぁまぁ、そーみん的解説はまだ序章ですから。

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