会社を辞めると、いろいろと面倒な手続きを行なう必要がある。健康保険もそのひとつ。これまでは所属会社の社会保険(被用者保険)に加入していたが、退職と同時に被保険者の資格を失うため、国民健康保険に切り替えるか、もしくは任意継続被保険者になるという選択肢がある。任意継続とはつまり、辞めた会社の社保に引き続き加入し続けるということである。
被保険者資格を喪失する前日までに継続して2ヶ月以上の健康保険の加入期間のある者は、退職の翌日から20日以内に住所地を管轄する社会保険事務所または健康保険組合に申請する事によって最高2年間引き続き健康保険に加入する事ができる。
どちらにもメリットとデメリットがあるが、僕は任意継続を選んだ。理由は自分への喝入れというか、退職前よりも収入をアップさせる心づもりでいるから。前年の収入から算出する国保と違い、任意継続の場合は加入時に保険料が決まる。つまり、最高2年間というスパンはあれど加入期間内は保険料が一定のため、今年の収入が上がれば国保よりも負担は減ることになる。
さて、この任意継続の手続きをしたのが1月4日のこと。以前の被保険者証も翌日には(わざわざ書留郵便で)返納した。ところが、それから10日(8営業日と言うべきか)も経つのに新しい被保険者証が送られてこない。手続きをした品川社会保険事務所の窓口担当者からは「前の会社の管轄の社会保険事務所(渋谷)に資格喪失の届けが出された翌日に、こちら(品川)に連絡が届くので、その時点ですぐに発行される」と説明を受けていたにもかかわらず、だ。
というわけで今日、問い合わせてみた。まずは以前の被保険者証に記載されていた電話番号にかける。長い長い「話し中」を経てようやく繋がった。調べてもらったところ「渋谷社会保険事務所から資格喪失の連絡が届いていない」とのこと。で、一旦電話を切り、前の会社の社長に連絡。しばらくして「1月5日に届けている」との返事。なので再び先方(後で知ったが、全国健康保険協会という団体の代表番号だった)に電話をしてその旨を伝えると、今度は「渋谷社会保険事務所に問い合わせてみてください」と返された。おいおい、早速たらい回しかよ。
仕方がないので渋谷社会保険事務所に電話。最初の電話とほぼ同じ内容の経緯を、また最初から説明する。電話口の女性が「それでは、こちらの番号に」と伝えた番号が最初のものと同じ(つまり、全国健康保険協会の代表番号)だったので、「おいおい!」とツッ込みたくなる気持ちをグッとこらえて状況を説明。「少々お待ちください」の後、電話口の相手が最初の女性からややぶっきらぼうな話し方の中年男性(上司?)へと交代した。開口一番が「どうされました?」だったのでムキーッとなる気持ちを再びグッとこらえ、すでに立て板に水のように話せるようになった「事の経緯」をまたまた説明する。以前の被保険者証の番号や会社名なども(やや強い語調で)つぶさに伝え、どこで止まっているのかを調査してもらうことに。
で、最終的にどうなったか? 今度はいくぶん柔らかい口調の男性が「調査結果」を報告してくれた。被保険者資格喪失の処理が完了するのが「おそらく今日中」で、新しい被保険者証の発行手続きは明日金曜日か週明けになるとのこと。ていうか、なんで今日なのさ?
詳細を訊いてみると、どうやらこの背景には以下に記す「内部事情」が関係しているらしい。
一連の医療保険制度の改革や社会保険庁の諸問題発覚による廃止・解体などから2008年10月1日より政府管掌健康保険は国を離れ、全国健康保険協会による全国健康保険協会管掌健康保険(愛称「協会けんぽ」)に移管された。ただし被保険者資格の取得・喪失、保険料の納付などに関する手続(任意継続被保険者に関することを除く)は引き続き社会保険事務所が窓口となっている。
要するに、だ。社保庁のイメージアップキャンペーンにより、件の社会保険は新たに非公務員型の法人が運営することになった。とはいえ、窓口業務に関しては現在も所轄の社会保険事務所が引き続き担当している。それなのになぜか、任意継続被保険者に関わる部分だけは新しいほうの法人が担当しているため、このへんにブラックボックスが発生しているようなのだ。
ていうか、そんなこと我々には関係ないことでしょうが。まったくもう。